第3巻は自分の生き方に不安を持っている人にはたまらないだろう。
主題は読む人によって変化するかもしれないが、
自分と闘うこと、自ら行動すること、
本巻に含まれているお話ではその話題が繊細に描かれていると思う。
私はこの巻のお話に今までの巻には無かった感動を覚えました。
それはたぶん今回のお話が、現代に生きる我々にとって(時代設定などの点で)
より現実味を持っているからだと思います。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
不思議な少年(3) (モーニングKC) コミック – 2004/11/22
山下 和美
(著)
終戦直後の日本に生きる家族を縛る「血」と「土地」。そこに一人の少年がいた。永遠の生を持って「人間」を見つめる不思議な少年が。
人間て不思議だ。変わらない日常に、感覚が麻痺した現代のサラリーマン一家。誰もが未踏の地に憧れた、探検家の活躍著しい時代に南極で遭難した2人の男。今から約100年ほどの昔――。時代の変わり目を生きた、貴族エッシャー家の少女。あらゆる時、あらゆる場所で、人間が放つ感情。永遠の命を持った美しき少年は、その感情の行く末を見つめ続ける。見据える先にはいつも、「人間」に秘められた真実があった。
人間て不思議だ。変わらない日常に、感覚が麻痺した現代のサラリーマン一家。誰もが未踏の地に憧れた、探検家の活躍著しい時代に南極で遭難した2人の男。今から約100年ほどの昔――。時代の変わり目を生きた、貴族エッシャー家の少女。あらゆる時、あらゆる場所で、人間が放つ感情。永遠の命を持った美しき少年は、その感情の行く末を見つめ続ける。見据える先にはいつも、「人間」に秘められた真実があった。
- 本の長さ263ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2004/11/22
- ISBN-104063289982
- ISBN-13978-4063289985
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
1980年、週刊マーガレットからデビュー。主に少女マンガ誌を中心に活躍していたが、『天才柳沢教授の生活』でモーニングに不定期連載を開始。以後、女性に限らず、男性からも支持され、幅広い人気を得る。現在は、『寿町美女御殿』を「YOU」(集英社)に不定期連載中。もうひとつのライフワーク『不思議な少年』はモーニング・ツーへ移籍!
「山下和美公式サイト 天才柳沢教授ゼミナール」
http://home.b01.itscom.net/kyoju/
「山下和美公式サイト 天才柳沢教授ゼミナール」
http://home.b01.itscom.net/kyoju/
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2004/11/22)
- 発売日 : 2004/11/22
- 言語 : 日本語
- コミック : 263ページ
- ISBN-10 : 4063289982
- ISBN-13 : 978-4063289985
- Amazon 売れ筋ランキング: - 217,225位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
63グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2004年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2005年4月28日に日本でレビュー済み
この本は発売直後に購入したのに、先日ようやく読んだ。読めば面白いことは確信しつつ、5か月も本棚に放置してあったわけだが、確かにこのシリーズには「そんなに急がなくてもいいや」と思わせる何かがあると思う。
山下和美は、やはり柳沢教授シリーズで化けたと言えるだろう。で、そういう出世作には作品のスタート時の設定を乗り越え(内破し)て、作者自身が「これだったんだ!」と自分の世界を発見していく喜びが感じられることが多い。最初の設定からすれば矛盾・齟齬を含む展開にもなるが、それがスリリングとも言える。新たなステージが徐々に、または一気に姿を現す時には、読んでいてワクワクさせられる。
で、この「不思議な少年」の話だが、そういう作者そのものの変貌の予兆が見つけられない。作者が柳沢教授シリーズで到達した天上界から、下界を見下ろすがごとく描かれているように思える。実際、柳沢教授そのものが最近の巻ではほとんど「不思議な少年」で、二つの物語は非常に似通ったテイストになっている。「納まっちゃった」と言えば言える。いい話なんだけど、「目を離すと、どうなるか分からない!」というハラハラ・ドキドキ感はない。だから読むのが後回しにもなる。
ただ、大家の風情で鷹揚に始まった物語ではあるが、このままエピソードの積み重ねで終わるとも思えない。「不思議な少年」の存在と意味について、いつか、何らかの決着がつけられねばならない。それがこの作品を駆動する不均衡であり、時限爆弾であり、根拠だろう。そしてこの根拠そのものに向き合うとき、山下和美は、また新たなステージへと移るのかもしれない。
やはり、目は離せないのかな?
山下和美は、やはり柳沢教授シリーズで化けたと言えるだろう。で、そういう出世作には作品のスタート時の設定を乗り越え(内破し)て、作者自身が「これだったんだ!」と自分の世界を発見していく喜びが感じられることが多い。最初の設定からすれば矛盾・齟齬を含む展開にもなるが、それがスリリングとも言える。新たなステージが徐々に、または一気に姿を現す時には、読んでいてワクワクさせられる。
で、この「不思議な少年」の話だが、そういう作者そのものの変貌の予兆が見つけられない。作者が柳沢教授シリーズで到達した天上界から、下界を見下ろすがごとく描かれているように思える。実際、柳沢教授そのものが最近の巻ではほとんど「不思議な少年」で、二つの物語は非常に似通ったテイストになっている。「納まっちゃった」と言えば言える。いい話なんだけど、「目を離すと、どうなるか分からない!」というハラハラ・ドキドキ感はない。だから読むのが後回しにもなる。
ただ、大家の風情で鷹揚に始まった物語ではあるが、このままエピソードの積み重ねで終わるとも思えない。「不思議な少年」の存在と意味について、いつか、何らかの決着がつけられねばならない。それがこの作品を駆動する不均衡であり、時限爆弾であり、根拠だろう。そしてこの根拠そのものに向き合うとき、山下和美は、また新たなステージへと移るのかもしれない。
やはり、目は離せないのかな?